毎度おなじみの駆け込み映画鑑賞をして来た。 実際に時間ぎりぎりで、 駐車場から、猛ダッシュで走った上に赤信号にひっかかってしまい、 上映時間1分過ぎ辺りに映画館の窓口に付いた。ゼコゼコ・・・。 入れ替え制だから、こりゃ無理かなと思ったら、 なぜか15分遅れてスタートで、まだ前の回が終わって無いと言う。 ラッキーだった。 ~~~~~~~~~~~~~~~ ![]() 以前から、宮廷モノや王室モノなどで、 歴史ものは、ちゃんと見ないとなぁと思っていた作品。 なかなか行けない内に公開終了してしまう日にちだったので、 外出先からいきなり映画館へ向かった。 前にみた「マリー・アントワネット」や「エリザベス」などの西洋の宮廷モノとは、 また違う別の意味での絢爛豪華な舞台の映画だった。 とにかく全面金色。50億のお金がかかっているそうだ。 菊の黄色もだが、宮廷内の装飾や衣装類が、ほとんど金を貴重にしている。 なんでもかんでも金が主流なのだ。その豪華な事といったら無い。 今回、また知った事だが、 先祖の霊を慰める「重陽節」の日というのが9月9日にあるそうで。 主に、日本では皇室の方々がお祝いをしているそうだ。 3月3日のひな祭りと5月5日の節句と比べると、 日本の一般では馴染みが薄いような気がする。 映画内では、その日のために用意した菊の鉢が100万鉢とか。すごい数だった。 歴史では、映画の舞台となった『五代』という時代設定だが、 どうやら、楊貴妃より後で水滸伝より前の時代らしい。 日本では陰陽帥・安部晴明が活躍したあたりらしい。 古い順から並べると始皇帝・項羽と劉邦・三國志・西遊記・楊貴妃・水滸伝となるのかも。 日本では、吉川英治氏・司馬遼太郎氏・横山光輝氏がヒット小説を出したので知られたが、 興味のある人以外は、そうそう全部は読まないかもしれない。 映画では、ラストエンペラーの始皇帝や、孫悟空の出て来る西遊記が有名かも。 ![]() ![]() 当時、本当にああした衣装だったのかは知らないけれど、 某・叶姉妹のような家畜系の乳房では無く、どちらかというと、 まるで胸に桃でも入れてるような果物系の乳房を強調しているような衣装だった。 あれは、一説にはハリウッド映画を意識しているのだそうだ。 中国お得意の人の数。 一万人以上の圧倒的な数の兵士を登場させて「王の権力」を表現し、 黄金の宮廷の金箔で何もかも埋め尽くした内装で「権力者の栄華」を映像化していた作品。 この華やかさとは裏腹に、 王による王妃毒殺、王妃による復讐劇、皇太子たちの反逆劇が映画の主題になっている。 原作「雷雨」は、中国では知らない人がいないほど有名なお話らしい。 資本家と労働者階級との確執などを通し、富豪一家が崩壊していく話だそうだ。 資本主義は悪であり、滅んでいくべきものとしている中国の思想を広げるためのお話らしい。 チャン・イーモウ監督は、 青春時代を文化大革命のせいで失い、いち工員として過ごしていたという。 文化大革命がやっと終わり、いざ希望する芸術学校の入学年齢上限にひっかってしまった。 しかし、それでも苦難を乗り越えて映画への道を進んだ人。 初期の頃の作品は「紅いコーリャン」「初恋の来た道」など。 その作風に惹かれて見て来た人達からは今回の作品は評判が良く無いらしい。 しかし監督がインタビューで、 「いくら良質な映画を作っても、人が見なければ意味が無い」 と答えているあたりから、その辺を十分意識して作られた映画らしい。 今年の話題のオリンピックの 〝北京五輪開会式の総合プロデューサー〟にもなっている人物だ。 まさに、ここ数十年の激動の中国を象徴するかのような抜擢だと思う。 前半は王宮内の冷戦を描き、 おどろおどろとした身内同士の愛憎劇や権力闘争の中の日常が中心。 後半は、人海戦術というべき圧倒的な訓練されたエキストラを使ったスペクタクル合戦描写になってる。 そこに、日本の忍者を想像させるような軍団や、CGを使った映像がふんだんに出て来る。 宮廷の内部とか、高い場所からの映像が壮大だった。 おびただしい黄金の甲冑の兵士が出て来た所で、 一時はこの次男が率いる反乱軍の優勢かと思ったが、 それを上まる数の兵士が包囲してしまうあたりで、なんともいえないやり切れなさを味わった。 ![]() それにしても、反乱を起こした動機は「母上のため」である。 ここまで壮大なスケールと規模で、 家族内の断絶と崩壊を描いた史劇も他には無いような気がした。 「母の日」に見たから、そう思ったのだろうか。 そういえば、うちの息子達からは反乱はおろか、メールのひとつも来ない。まったくぅ・・・。 いっそ私が反乱をおこしてやろうか・・・笑。 ※王妃の紋章・公式HP
by mismis10
| 2008-05-11 23:57
| 映画・演劇・美術鑑賞・関係
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