品格


かなり遅れたけど、
『女性の品格』坂東 眞理子・著という本を読んだ。
100万部突破の本だ。

本屋さんに行くと、かなり以前から話題のベストセラーのコーナーに飾ってあった。

へそ曲がり的な感覚のある私は、ベストセラーなどは、
みんなが読んでるから読むという発想がどうも嫌で、
かなり遅れてからとか、文庫本になってから読むのがフツーなのだけど、
何度も本屋さんで見ているうちに、なんとなく買う事になり読んでみた。

まぁ「ヘソ曲がり」なんて書いてるけど、私のソレはこの程度なのだ。

興味はあるけど、みんなが読んでるから読む・・・という姿勢は、
ちょいとだけ嫌だってなっていう程度のヘソ曲がり具合なのである。(笑)

・・・と、ぐだぐだとした前置きはこのくらいにして、
本題に入る事にしよう。


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文章は、難しい言葉も無く書かれていたので、時間もかからず読めた。
輝かしい経歴を持ち、現在は昭和女子大の学長を勤めている筆者なので、
この内容は、世の中の一般的な若い女性ばかりで無く、
その学生に向けて書かれているのかなという内容だった。

至ってシンプルに、女性はこうあるべきという自論が述べられていた。
特に変わった事は書かれていない。
その内容は、私の年代だと祖母や母親に教えれて来た事なども多い。

しかし今の時代、こうした事をあえて書かないと、
社会に出て、何も分からない女性もいるのかもしれないとも思った。

電車の中でのお化粧は止めるべきだというあたりは、
もはや品格以前の常識の範囲だと感じた。

しかも、電車の中でお化粧してるような若い方は、
失礼ながらこうした新書は読まないだろうなぁ。

私は男の子しか育ててはいないが、
街で見かけた中学生や女子高生が、男言葉で話してるのを聞いてびっくりした事がある。
可愛い顔をして、何もそんな乱暴な言葉を使わないほうが良いのに・・・と感じた事が度々あった。
そういう若い子が大きくなってお年頃になってからでは、品格も何もあったモンじゃ無い。

もちろん、それ以外にも納得する記述もたくさん有った。
しかしそのほとんどが、大変、基本的な事を淡々と述べているような気がした。

今の時代、昔、自分達が受けた教育が、
家庭でもそれ以外の場でも行われていないのかもしれない。

給食費や保育料を払わないような女性が母親になり、子供を育てている時代だ。
筆者は、品格のある男性を伴侶に選ぶようにとも言ってるが、
やはりそれは自分がそうあってからの話だと思った。

またこの著者は、この年齢だと、男女雇用均等法も無かった時代に、
キャリア官僚として働きながら子育てをして、日本初の総領事までになった人だ。

その辺の苦労話が具体的には何も語られずに、ほとんど出て来ないので、
文章が綺麗事になってしまっている感じも受けた。
しかし、それは、本文中にもある「秘すれば花」の精神なのだろう。

~身内にだって自分の弱い部分、醜い部分はあまり見せないほうがよいのです。
ましてや自分自身で消化しきれないときは、他人に言ってはなりません。
言ってもよいのですが、何もかも言わず、どろどろした部分は自分の心にふたをして、
時間が癒えるのをまちましょう。

どうしても言いたい時は、電話相談とか、身の上相談とかに相談してみましょう。~(本文より抜粋)


そうなのか。
そうで無いと品格の無い女性になってしまうのか。
でも、私などは、そういうのを言うからこそ人間らしいのだと思うのだけど。
この本のままでは、決して弱みを見せない完全無敵な女性になってしまうような気もしないでも無い。
かなりの精神力のある女性でないと、この辺りはどうも無理かな・・とも思った。

しかしながら、リンクを張ろうとして、amzonのサイトを見て驚いた。
この本を多くの人が読んでるせいもあるが、
本を読んだ後のamzonのカスタマーレビューには、
多くの賛同者もたくさんあったが、批判的な文章も数多く有って、その中には辛らつな表現もあった。

良くも悪くも言われるのが、ベストセラーの所以かもしれない。

いずれにしても、
本に書いてある事は、全部受け入れなくても、
自分なりに受け入れられる事はちゃんと取り入れて、
それを実践して自分の尺度で品格のある女性にならないと。
そう思った1冊だった。


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※暑さの中、健気に咲いてくれるイングリッシュローズのジェイン・オースチン。
手前味噌ながら、心なし品格が感じられるのは気のせいだろうか。(笑)
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by mismis10 | 2007-08-26 22:00 | 日常あれこれ
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