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旅日記・NY・秋編・28・会話教室?と、めぇ~めぇ~ヤギさん

ガンボさんちへ行くバスは、けっこう混んで居た。
前の方の空いてる席に、ろだんさん。
その3つ後ろぐらいに、エマさんとハナさん。
私は、一番後ろの席の窓際に座った。
ヘロヘロだったので、あぁ~やっと座れたと思いながら腰を下ろす。

その隣に、若い外人男性が座った。
なぜか、手には、紙コップ。。。
寒い季節だというのに、中には氷と水らしいモノが入って居た。

私の方を見て。一言。
白人男性:「ニホン ノ ミズ ハ オイシイデス」

私:「????」
一瞬、何を言われたのか、分からなかった。

(あぁ~、そうかぁ~。日本語を話してるんだと、気が付く。)

私:「おお~、ないす!」「ゆー・あー・ぐっと・あっと・すぴーきんぐ・じゃぱにーず」
(おお~うまいね。上手に日本語を話すね。)と言ったつもり。

私:「はぶ・いっと・びーん・つぅー・じゃぱん?」
(日本に行ったコトあるの?)と質問したつもり。

白人男性:「イット・ハズ・ノット・ビーン」(行ったコトないよ)

さらに、この方、いきなりこう聞いて来た。

「ワット・イズ・アイスキューブ・セッド・イン・ジャパン?」
(「日本語で、アイスキューブをなんて言うの?)

なんかのクセのあるアクセントで、
一瞬、何を言ってるのか、さっぱり分からなかったので、
「あい・どんと・のー」(知らない)と言ってしまった。

後で、待てよ。

・・・ん???
・・・アイス・キューブ?

なんだ。なんだ。・・・・なんなんだ。なんで、そんな事を聞くんだろ??
アイス・キューブって、氷だよなぁ。

頭の中で、言われてるコトを考えた。

私:「いと・いず・せっど・ざっと・「こおり」・いん・じゃぱにーず」
(日本語で「こおり」といいます。)と教えたつもり。

白人男性:「ン・フフン~」と返事した後で「コ・オ・リ」と復唱した。

なんだか、さっぱり分からないのだが、こうした場所で、へんてこりんな会話をする私。
あの会話で良かったのだろうか・・・はて。

白人の男性は、納得したのか、何なのか、良く判らなかったのだが、
そう言った会話の後は、妙に静かに、前を向いて座って居た。
私も、どうして良いのか検討も付かないので、同じく前を向いて座って居た。
最後尾のシートに並んで座って前を向いたままで・・・・。
(それはそれで妙な感じで可笑しい話なのだが・・・。笑。)

そのうち、彼の降りるバス亭が近づいて、バイバイして降りて行った。

あの青年は、一体なんだったのだろう????(笑)
しばらくの間、氷をみるたびに、思い出した。

ガンボのJさんに聞いたら、このNJあたりでは、
けっこう日本語を習いたいとか、習ってるという人が多いとかの話だった。

(私の会話で良かったのだろか・・・はて???)

~~~~~~~~~~


バスは、いつものように、びゅんびゅんスピードを出す。

頭にターバンを巻いた運転手さんが、ガンガン飛ばして居た。
この区間を走るバスの運転手さんの制服って、無いらしい。
どうも、みんな自前の服を身に付けている感じだ。

ろだんさんは、かなりお疲れのようで、すっかり無防備な格好で寝てしまっていた。
前の席の2人も、ウトウトしてる。
そうなると逆に、最後の方に居る私は、どうも寝れない。

バスの窓から風景をみてたが、
前回のルートで無いので、だんだんと不安になって来た。

ガンボさんちは、終点近くだが、間違えたら大変と、乗客が少なくなって来たので、
眠って居るろだんさんのそばまで行って、トントンと起して聞いてみた。
(降りるバス停を知ってるのは、私達2人だけだから。)

「ん?いいんじゃない・・・。まだだよ。多分。」と、
起こされたままの顔で、窓の景色を見て、そう言う。

それでも納得出来ない私は、さらに運転手さんに確認した。

すると、前日来たあのダイナーの店が見えて来て、
「ここから、もう直ぐだ」と言われた。

そうして、いつものバス停で降りて、ガンボさんちへと歩いた。

やっと我が家に帰って来た感じでガンボさんの玄関前に来た。

B&Bに中に入ると、着替えて夕食を取り行こうという事になったのだが、
ハナさんと、エマさんは、もうドコにも行きたく無いという。

あのブルックリンで飲んだホット・チョコのせいもあったが、
クタクタで歩けないという。(確かに、それは解る。満身創痍だもんね・・・。)

~~~~~~~~~~~~


結局、そんな状況にも屈しない私と、ろだんさんと、
Jさんの3人で、韓国料理を食べに外出するコトになった。

NYでの最後の晩餐も、韓国料理だった。(笑)

当たり前だが、Jさんは、ガンボさんちの近くの美味しい店をよ~く知ってる。
昨日に続き、この韓国料理の店もおいしかった。

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私は、生まれて初めて「ヤギ料理」を食べた。

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これが、めちゃめちゃ旨い。
蒸したヤギの肉をエゴマの葉で薬味と一緒に包んで食べる。
骨付き肉から、削ぎ取ったおいしいトコの肉を、次々とクルクルと包んで渡してくれる。
本当に旨かったなぁ。

帰国して、そのヤギの肉を食べた話を会社の若いコに話した。

「○○さん、ヤギって、あのハイジの脇に居て、
めぇ~めぇ~鳴いてるヤギさんを、食っちゃたんですか~?」

「それって、認められてるんですか~?」
「動物虐待にならないのですか~?」
なんて脅かされた。

ええ~。そうなの??不安になって、色々と調べたら、
遊牧民とか、サウジアラビアとか、モンゴルとか、いろんな場所で、ヤギは食べられてるらしい。
(良かった。私だけが食べたんじゃ無くて・・・笑。)

これが臭みも無く、あっさりして、とてもおいしいのだった。
人間。なんでも経験してみないと・・・。


竹焼酎をロックで飲んだ。
これは、いつも行ってる韓国漢方蒸しの先生が体にイイと教えてくれた焼酎だ。
(竹焼酎とかいて、「チャミスル」と読むらしい。)
これもまた旨い。焼酎だから、クセが無くガンガン飲んでしまった。

いい気分で、ガンボさんちへ帰って来た。
エマさんとハナさんに、お土産にそのヤギのお肉のクルクル巻きも持って帰った。

~~~~~~~~~~~~~~

一旦部屋に戻り、
シャワー浴びてベットに、ちらっと横になったら、
疲れと同時に酔いが、いきなり回って来た。

どうも、数十分間。
私は「裸んぼ」のままで、バスタオル巻いたまんま、
大の字姿で、寝てしまったらしい。(ひぃえぇ~。)

ろだんさんに「風邪ひくよ」と起してもらうまで、意識がまったく無かった。
そのくらい爆睡してた。

ろだんさんを「無防備だ・・・」なんて言ってられない。
(なんて姿で寝ちゃったんだ。私ったら。。。笑。)

そこから、またガンボさんちのJセレクトショップで、お買物。

私は、買った品をJさんが手際よく梱包してくれるのを感動しながら見たりした。

まだ酔ってるので、どうも自分がやる気力が出ない。
すっかり甘えて見てたら、さすがプロは、テキパキとても上手いのだった。

ろだんさんも、いろんな品の梱包をしてた。
リビングいっぱいに広げて準備した。

そうして、最後は、Jさんのコレクションのカップで、
コーヒーを入れてもらって話をしてから、自分達の部屋に戻った。
Jさんのコレクションは、素敵な品ばかりだった。

こうして、NYの最後の一日は過ぎて行った。

この後、明日の朝の出発に向けて
荷物のパッキング作業を、深夜までかかって完了させて就寝・・・。


本当に、長い長い一日だった。


※いよいよ、次回は最終回の予定。
年内完結の目標達成が、出来るかどうか、こうご期待♪
by mismis10 | 2005-12-25 23:51 | 旅(ニューヨーク編)
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