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一生懸命


うちは、南に面した場所に雑木林があるので、虫が多い。
アゲハ蝶なんかも良く飛んで来る。

もちろん、困ったコトに、
大切に育てて居るバラにとっては、迷惑なチュウレンバチなんかも多い。

子供(特に男の子)は、
セミとかカブトムシなどは、ある程度年齢が大きくなると、
これらにあまり関心を持たなくなる。
(大人になるまで、関心を持ち続ける方も、もちろん居るが。)

網や虫かごを持って、野山を走る時期は限られるのだ。
あんなに、何本ものアミを買ったのがウソのようにパッタリと関心が無くなる。

中学・高校生くらいになると、
それらは「タダのうるさい小動物」になってしまう。

自分達の部屋の窓の網戸やプランターボックスの場所に、
セミが来て、ジジジ~~ッ。。。と鳴くと、
「またぁ、お客さんが来た」とか言ってクールな反応をしてた。(笑)まさに招かざる客か・・・爆。
一生懸命_c0073802_2216368.jpg
                    ↑網戸に張り付く「お客さん」の姿。

そのお客さん、網戸に止まる力の無いものは、
そのプランターボックスの場所で、腹を見せて、ひっくり返っている。
その羽音も鳴き声も、モノ凄い声だ。

兄弟どちらかが、自分達の部屋の窓を開けて、
その場所から出してやらないと、延々と音を立て続けるのだ。
大抵は、気のいい兄のほうが、それを放り出す役目をしてた。

そのうち面倒臭くなって、鳴いたり騒いだりしても、そのままにしてた時もあった。(笑)

35度。36度の気温が連日続いた熱帯夜の日の話。
夜中の2時頃に、目が覚めた。
外から、ミ~ン・ミンミン・・・・と声がする。
。。。。。。セミだ。

私は、セミは、昼間しか鳴かないモノだと思っていたが、実は違う。
真夜中の真っ暗な闇に中でも、大合唱で鳴いてるのだった。
色々ネットで調べたが、稀にそういう場合もあるとか書いてあった。
私は、稀とはどうしても思えなかった。。。。それくらい鳴いて居た。

セミって、7年ものあいだ土の中に居て、
たかだか1週間くらいの地上での命。

時間が無いのか、とにかく凄い鳴き方だった。
文字通り「一生懸命」に命をかけて大声で鳴いて居た。

ある意味、私は真夜中に鳴くセミの声を聞いて感動すらした。
こんなに必死に、一生懸命になるなんて、自分はあっただろうか。
命ある限りって、こういうのを言うのかなぁ~と思ったりした。

別のある日。
土砂降りの雨の中でも、セミは鳴いて居た。
これも意外だった。
これも、稀なコトなのだろうか。

雨にも負けず、夜にも負けず・・・。

命の限り、こうして鳴くのね。セミの皆さん。

暑さ寒さも彼岸まで。
命のほうも後わずか。。。。どうか一生懸命、鳴いてください。

私は、さすがにみ~ん・みん・みん♪とは鳴かないけど、負けないように頑張るから。
皆さんも、頑張ってくださいな。

そういうわけで、残暑お見舞い申し上げます。
by mismis10 | 2005-08-10 22:35 | 日常あれこれ
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