俳句


ご無沙汰です。
皆さまから母へのお悔やみ、ありがとうございました。

もうあと数年はこの状態は続くだろうと覚悟していたのに、それは本当にあっ気ない別れでした。

介護生活をしている時は、あれもしたい、これもしたいと思っていたはずなのに。
なんだろう、この喪失感。空虚感。虚脱感。

葬儀が終わってからは、まるで腑抜けみたいな毎日でしたが、もう母が亡くなって3週間過ぎました。四十九日の法要までは日がありますが今日で5月も終わり。
だんだんとシャキンとしないといけないなと、そう思っています。
ゆっくりとお付き合い下さい。
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母の五十年来の俳句の仲間であった親友が弔辞の中で詠んでくれた句。
「橡」の合同俳句集へ納めた三十五句の中の八句だった。
(何か残して置きたい気持ちなので、ここに記録。)

母は俳句歴も長く、水原秋桜子主宰「馬酔木」、その後は堀口星眠主宰「橡」に入っていた。父亡き後、五十歳を越えて運転免許を取ってからは吟行などにも友達を乗せて、倒れる七十代後半まで元気にあちこち出かけていた。

終わりの二句は、倒れてから退院して家で静養するようになってからの俳句だった。題字の「山住み」は、実家の家の場所を知ってる方ならうなずいてくれるだろうと思う。

二年前頃からは軽度の認知症になって、投稿する俳句に季語が無い句も多く、それは俳句の素人の私が代筆する時にも気が付く程だった。今にして思えば可哀想な事をしたが、そうなってからは他の方達にも迷惑をかけるので会から抜けてもらった。ただそれでも、いつもノートには沢山の文字が記されていた。

放たれし牛も人恋ふ吾亦紅

初釜の幼すなほに膝揃へ

さくら湖に寒鮒跳ねて昼の月

寄り目なる三春人形春を呼ぶ

山住みと決めたる余生木の実降る

しなやかに水仙活けて母在す

子に乗せて貰ひて夏のリハビリヘ

紫苑咲く庭まで試歩のつづきけり

『山住み』から
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by mismis10 | 2014-05-31 20:15 | 日常あれこれ
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