介護真っ只中の友人もブログを見てくれているので、母の話を。 母は今年のお正月過ぎた頃から、会話中におかしな事を言う時があって心配なので認知症のテストを受けた。いくつかの設問をを受ける事で認知症かどうか分るのだという。 お医者さんは「長谷川式」とか言っていたような気がする。 そのテストは、設問をしたり、図を書かせたりする。 立ち会った感じでは、介護認定の時のケアマネージャーさんが行うテストと似ていた。 認知症の人は立体的な空間の線が引けなくなるのだそうだ。 母のテストの答案用紙では、ちゃんとその線が書けていた。 結果は、点数的に認知症では無いとの事。 ただ頭のCTスキャンを見た感じでは、小さな脳梗塞の痕がいくつかあるのと加齢のせいで脳全体が完全に機能している訳では無いという。だから時折、そうした事を言うのかもしれない。 最近では、朝一番に「私、早稲田に入ったの」と言われ焦った。 同じ部屋に寝てても「何処にいるの?」と朝4時頃、枕元の携帯電話がかかって来た。 お盆中には、亡くなった伯母や、やはり亡くなった幼なじみの友人が来たと言っていた。 早稲田入学の話の時は「アパート決めに東京に行かないとね」 電話の時は「はーい。近くにいるよー」 亡くなった人の時は「あぁ、お盆で会いに来てくれたのね」 と、その都度いちいち反応してあげる。 母は、ややしばらくすると自分自身でおかしな事を言ったのに気が付く。 そして、とても恥ずかしそうにする。 ただ驚くのは、五十年以上続けている俳句を詠む時は、しっかりしているのだ。 字は筆圧が低く鮮明に書けなくなったので、私が代筆して所属している俳句の会に投稿するのだが、ちゃんと季語も入っているし、私が勝手にひらがなを漢字にすると、「それは、あえてひらがなで詠んだのだ」と諭される。 そういう事を言う時は極めて昔の母だが、前に出したおかしな話をする時や同じ話を何度も何度も繰り返して話す時は、どうも普通で無い気がする。でも、そのどちらも今の母なのだろう。 母のそうした姿を見ると、ちょっと悲しいなという感情と同時に、いずれ自分にもそういう時がやって来るのだなという覚悟も少し出来て来た。 老いは誰にでも必ずやって来るのだから。
by mismis10
| 2012-08-19 22:29
| 日常あれこれ
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