ランドセル


震災後、久しぶりに会った友人達との会話。

複数の人達が集まると、それぞれの震災の時の事を話すので、とても時間がかかる。
あの時、どういう状況で居たかを聞き出すと、皆、話が止まらない。
それぞれが大変な目に遭った話が続く。

友人の一人は、震災後、3週間、マンションの12階まで、昇り降りに階段を使う生活を強いられたそうだ。
水をもらいに行くだけで散々な思いをしたという。

また別の友人は、爆発の後も、ガソリンが無いので毎日の通勤は自転車だったという。
当時の福島市内の環境放射能の値は、確か24マイクロシーベルト。
局地的には、もっと高かったかもしれない。

そして話が終わった後では、一様に今の福島では、皆、半ば諦めながら日常を送っている感じだという事を話す。

こうして居て本当に大丈夫なんだろうかと。
そう思いながら過ごしていると。

今の福島市内の発表されている放射能の値は、原発が爆発する前の原子炉建屋内の値くらいなんだそうだ。それだけの中に、いくら歳だとはいえ、あと何十年も住んでて何も影響が出ないのだろうか。


今日は、福島県の公立の小学校、中学校の入学式だった。
当たり前だが、新入学児童は、かなり減ったという。

そんな中、ランドセルを背負った子供を見かけた。

通常なら「可愛い」とだけ感じるのだが、震災以降、どうしてもそれだけの言葉だけでは足りない。この時期においても、このあたりに住んでる小学生の姿は、言い方が適切で無いかもしれないが、どうしても「可愛そう」と思えて仕方無い。


いたって静かに普通の日常生活をしながらも、普通で無い気がする。
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by mismis10 | 2012-04-06 23:55 | 日常あれこれ
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