人気ブログランキング | 話題のタグを見る

降下物

いつまでも正月気分でいたら不安な情報が。

昨年暮れから今年に入って、福島をはじめ関東圏あたりまでのセシウムの量が凄く増えているという。あの爆発後に近い量が計測されているという。

それなのに、マスコミは大して報道しない。
文部科学省にいたっては、今後、土日祝日の計測はしないとか言ってるらしい。

いつの間にか「定時降下物」という名前がついていたのを知らなかった。
でも、東電の社員も知らなかったらしいから、私がはじめて知ったとしても仕方無いなと思う。

HPで確認したら正式には「定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)」なんて書いてあり、またまた解り難い名前が付いていた。

で、このセシウム。
元旦に起きた地震の影響で4号機の使用済み燃料プールのそばの「スキマサージタンク」という場所の水位が通常の5倍の速さで無くなっている事からプールの循環冷却の配管から水漏れが起きている可能性があると東電も発表した。

しかし年末から増えているセシウムの量を考えると、元旦の地震ばかりが影響しているのでもなさそうな気もする。ずいぶん前から何かが起こっているのかもしれない。

でも発表もされないし大きく報道もされない。

何ヶ月か経って「実はこうでした」の毎度お馴染みのパターンなのだろうか。
ほんと嫌になってしまう。

また大きな地震が来たらどうしよう。
3・11以来、原発がその後の余震で倒れないようにと願ってばかりいた事を思い出した。

この4号機のプールの下の部分は水素爆発のときに吹き飛んでおり、現在は補強のための金属の支柱が数本入れられて何とか支えてる状態らしい。

4号機は専門家達もその存在を危険視している。そこには、他の1、2、3号機のプールを合わせた量の2倍の1535本の使用済みの燃料集合体が入ってるからだ。

もし万が一また大きな地震が来て、そのプール自体が壊れたら大量の放射性物資が空気中に出てしまうという。

そしたら内閣府原子力委員長が作成した最悪のシナリオ通りになって、福島はもちろん東京都のほぼ全域や横浜市まで含めた250キロの範囲が、避難が必要な程度に汚染されちゃうんではないか。そんな事を想像したら怖くて仕方無かった。

年を越したら原発のニュースが少なくなって来ているような気がする。
まだまだ油断は出来ない状態なんだけどな。

値が変な時とか、東電だって、文科省だって、注意を促す報道をしてほしい。
せめて福島県民には知らせるべきだろう。

でも今までだって、ずいぶんそういう意味では住民は無視されてきたから期待はしていない。

本当に、自分達自身がしっかりしないと何も知らされない。
そして自分達が判断するしかない感じがする。

そんな時、福島市内のおいしいケーキと珈琲を出すカフェが無くなるという話を聞いた。
よくよく考えての事だろうが、何だか寂しい限りだ。

何事もなく平穏な生活を取り戻そうとしても、常にある放射能への不安。
原発事故さえなければ、のんびりと過ごせた環境がどんどん変わっていく。
by mismis10 | 2012-01-07 23:59 | 東日本大震災
<< ちょっと休憩 新年のぼやき >>