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夏の旅④~笛吹市~

バスの発着場所に行ったら、何やら騒いでる女性がいた。
私達が近付くと「あぁ~、良かった~」と声を出す。

どうやら1名だと、バスが出なかったらしい。
それでも合計3名だ。

運転手を兼ねた案内の年配の男性からパンフレットを渡されて
「じゃ出発します。」と声がかかってスタート。

笛吹市の案内をしながら走る。
なかなか饒舌で話も上手い。
どうやら笛吹市は、いくつかの町が合併して出来た市らしい。

旧町名の地域に来ると、各ポイントでいろんな話をしてくれる。

「『粉雪』で有名なレミオロメンの出た御坂中学校は、ココです。」とか教えてくれる。
彼らは小中高と同級生で、山梨県の観光大使になってるとか。

八代地区に来ると、タレントから国会議員になった車椅子の八代英太氏は、ここの出身です。
地名から芸名を取ったんです。とか教えてくれた。
あの人は今どうしているのかと思ったら、落選した後は大学の先生をしているそうだ。
そんな話をしながらバスはお土産やさんに寄り、市内を一望出来る山へと上がって行った。

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これが3人しか乗って無い贅沢な案内バス。
バスの中では前のほうに座って、話ながらの観光だ。

山からは見れば、確かに盆地の地形なのが良く分かる。
同じ盆地の福島市にも似ていた。

信州の山並みが見えた。
晴れてるともっと良く見えますと言われた。
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さらに眼下にはリニアモーターカーを走らせる建設中の線路も見れた。
そうか、もう時代はリニアカーなのか。
来て見ないと知らない事が多い。

富士山の噴火に備えての河口湖方面からの避難と観光を兼ねたトンネルが通った話とか。
実際に見ないと知らなかった事を知った。
それにしても、どうしても避難というと反応してしまう。

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珍しい「花鳥山の一本杉」も見て来た。
その周辺から眼下を見下ろすと春は一面が桃の花でピンク色になるそうだ。
福島市の花見山を思い出す。

一緒に同行した女性は四国の徳島から来たそうだ。
桃狩りがしたくて来たのだそうだ。
私らが、福島から来たと言ったら、
「大丈夫なんですか?観光してて?」と言われる。

どうも福島県全体が放射能にやられているイメージを持ってるらしく、
福島県民全員が避難しているかのような話ぶりだった。

そんな事は無い。
もちろん、そうして避難している人達も沢山いるが、
こうして私達のように普通の日常を送っている人間も大勢いるんだけどな。

四国の人からみたら、東北はもはや全滅に思えるのだろうか。
そんな風にも感じた。

笛吹市も南相馬に何度も支援に行っているそうだ。
「来週は、南相馬の子供達を迎えに行く予定だ」と案内の方は話していた。
思わず「お世話になります」と言ってしまった。

歩いていて見た鯉の話をしたら、鯉の養魚も盛んで、
以前震災にあった新潟の山古志村の鯉も預かった事があったそうだ。

川や市の名前にもなった笛吹権三郎の悲しい話も聞いた。
その銅像も市内にあった。

笛吹川で鵜飼をするとは初めて知った。
鵜飼というのは、岐阜県だけかと思っていた。

そんな話を聞きつつ、バスは駅前に到着。
数時間だったが、中味の濃い市内観光案内だった。

バスから降りて泊まるホテルの車を待つ間、夫は
「横笛の名手だったら、権三郎(ごんざぶろー)って名前は無いよなー」
「もっとカッコイイ名前にすればいいのに」
と昔話の主人公の名前に、どうでもいいようなリクエストを語っていた。
by mismis10 | 2011-08-12 01:17 | お出かけ(2011)
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