蜘蛛の糸とア太郎

この前の朝。
始発の新幹線で東京出張の夫を送るために車のドアを開けようとしたら、
カーポートと車の間に蜘蛛の巣が張ってあった。

夏の蜘蛛は一晩で蜘蛛の巣を張ってしまう。
あんな小さな体でよくもこうした巣を作るものだ。

「ぶはっ・・」とか言いながら、手で払った。

蜘蛛はコンクリートの地面に落ち、それをワザとでは無いが踏んでしまった。
蜘蛛はお亡くなりになった。

中学生の頃、国語の教科書で芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んでから、
殺生してはいけないと心に誓っていた。

運悪く、蜘蛛を室内で見つけても、
ノートや硬い紙を使って、なんとか生け捕りにして家の外に放り投げていた。
それなのに踏んでしまった。この足で。

駅までの道路を走りながら、
更に「もうーれつア太郎」の父ちゃんの話を思い出した。

「嫌だなぁ~、ア太郎の父ちゃんは、朝、蜘蛛を殺してしまい、
そのせいで自分もあの世に行ったんだよねぇ」と隣の夫に愚痴った。

夫曰く「もーれつア太郎。読んで無いから。」

しかもニヤっと笑いながら
「オレ踏んで無いから、踏んだのアンタだから」

妙に力強く返事をした。

そういうヤツさ。あーたは。(笑)


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知らない方へ。
故、赤塚不ニ夫作の【もうーれつア太郎】
私が見たのは、もちろん1969年度版。


一応、芥川龍之介【蜘蛛の糸】もリンクしておこう。
これを読んで怖い話だと、しばらく考えていた。
なんでこんな話を教科書に載せるのだと思った女子中学生だった。

世の中には、もっと怖い現実があるのを知ったのは大人になってからかも。
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by mismis10 | 2011-06-21 21:18 | 日常あれこれ
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