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日記で伝えたい「地震と原子力発電所の事」④

早朝、夫は出勤して行った。
休みは、しばらく無いとの事。

ここ10日間のあいだに体重が減り、
ベルトの穴の部分がずれているのが判る。
昨日あたりから深夜でも帰って来れるようになったのが良かった。
でも顔色は良くない。

対策本部に詰めてる職員が睡眠不足と疲れで、
支離滅裂な「うわ言」をいうようになってしまった話を聞いた。

10日も経つと、神経も疲労もピークに達しているに違いない。
避難している人達も大変だが、サポートしている方も大変だ。

それにしても、前日3号機に連続注水をしてくれた、
東京消防庁の隊員の方達の深夜の記者会見を見てたら涙が出た。
本当に頭が下がる。

残される家族である奥さん達への出動の連絡が皆メールという事実も知った。
短い文章が伝える相手への気持ち。
それを思うと無事に記者会見してくれている姿に安心したが、
今後、この方達の身体にどんな被害が出るかが気がかりだ。

野菜や牛乳、最新の報道では水道水の水にさえも基準値を上回る値が出ている。

私の住む福島市では毎回発表される測定値の値が、
原発に近い町よりも高いのが気になる。

ここは盆地なので風に乗って来た放射能の粒が溜まるのではないかとか、
そういう程度の知識しかない。

放射能被害については、
自分がかかわって無い限り無縁だと思って生活していた。
原発がある県に住む以上、認識しなければいけなかったのかもしれない。

しかし60キロ離れた遠くの街にある施設だと、
まったく自分には関係無い事だと、のうのうと今まで暮らして居た。

国や東京電力が安心安全な施設だと言ってたのを鵜呑みにしていた。

こんな時に言うのも何だが、
福島の原発で作っている電力はこれまで関東地方の電力をまかなって来た。
現在もそうだが。

群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、山梨県、
静岡県(一部)の電気を発電しているのは、
今大変な事になっている東京電力の原子力発電所なのだ。

昔、若い頃東京に初めて一人で行った時、
電車が2分、3分起きに来る事にとても驚いた。
乗れなくても直ぐに次の電車が来る。
福島では電車(こちらでは「汽車」「列車」)は1時間に2本もくれば良いほうだから。

都会は何て素晴らしい場所なんだ、なんて思った。
自分達が不便な生活をしながら、都会の人達に便利さを提供しているとも知らず。

でも、所詮、都会の人間だって元々の東京生まれ東京育ちの人は少ないはず。
みんな昔の頃に戻れば良いはず。

すぐさまそうした環境になれとは言わないが、
この機会にそんなに便利にしなくても生活していける程度に、
気持ちも機能も原点に帰るようにしなければいけないような気がする。

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昨日からの引き続いている、ガソリン問題。
やっぱり今日も駄目だった。

朝、友人Nちゃんがメールで確実では無いけど、と言いながら、
今日、給油が出来そうなスタンドを教えてくれた。
でも、うちからは遠い。
同じ系列の近くのガソリンスタンドに行ってみたら、
「今日、明日は緊急車両のみ給油。」との張り紙。

車は買い物も控えて、深夜の夫の送迎にだけしか使って無い。

市内をあちこち回るのはガソリンを消費するだけなので、
ターゲットを絞って一連のガソリンスタンド探しと買い物をして来た。

スーパーマーケットやコンビニの品数の少なさは拍車がかかっているような気がする。
何もかも無い感じだ。
入荷しても皆が欲しい品は、即無くなるらしい。

お菓子はお子様連れの方のみ、一人に付き1個。
ジュース類も同様。牛乳はまったく無い。
小学生の姪っ子を連れて行って正解だった。
悩むほど無い中からひとつだけ選んで買って来た。

毎日毎日、食べる事とガソリンの事が気がかりだ。

もちろん、もっとも気がかりな事は原子力発電所の事だが。

小雨が降ってる中をガソリン温存のため暖房をつけず、
自分がなるべくエコだと思うような運転をして夫をむかえに行った。
交通量が異常に少ない。
国道ですら、すれ違ったのはパトカーとトラック数台。
乗用車はほとんど見かけない。

不気味だった。
by mismis10 | 2011-03-20 23:57 | 東日本大震災
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