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大人の部屋


先日、用事があって、
きわめて普通のフォーマルな方が(という表現があるかどうか分らないが、)
うちに、いらっしゃった。

初めてうちに来たその方は、歳の頃だと50代半ば位の年齢ぐらい。
もちろん、私関係の来客では無い。

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しばらく待っていただく間、通す場所は、リビングしか無い。

ここは、いちおう応接室も兼ねてるので、そこに通すしか無いわけだが、
ある意味、その部屋は、わたしのコレクションルーム化してる訳で、
普通の一般的な感覚の方から見ると、得体の知れないモノがあふれてる状態に見える。

私の趣味を知ってる人なら別だが、
そうでは無い方だと、部屋に一歩足を踏み入れた途端、『??』っていう顔をする。

その普通の紳士の方は、
大変無口で、かつ、私とは面識が無い方だったので、コーヒーを淹れる間、
室内の様子に、かなり驚いているようだった。

自分の置かれた周りの風景を、見ないようにしていながら、
実は、けっこうビックリしながら見ていた。(・・・のが、私には手にとるように分った。)

うちには小さな子が居ないのも良く知ってるから、絶対変に思ったはずだ。
なんだなんだ。。。この部屋は・・・と明らかに目線が訴えて居た。(笑)

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五十に近い年齢の奥さんが集めてるとは、到底思えないような
裸んぼのキューピーやミッキーの人形やら、ビニール顔のラバーのぬいぐるみやら、
何が何だか分らない器や飾りモノが、ギッシリと入った
ヘンテコにペイントされた家具の前に座らせられたら、確かに、身動き出来ないだろう。

見ないように見ないようにとしながら、
固まってその中を見てるスーツ姿の様子は、とてもお気の毒だった。

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目線を変えても、彼のご近所には、この3姉妹が居るし。

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例の北欧の「ハエ叩き」やら、「蚊叩き」なんぞもぶら下がってる壁だし。

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資源ゴミの日に出すのを忘れたのかのように、山盛りの缶も飾ってあるし。


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(この方には)さっぱり分らないお顔のコはニヤッとした目線で見てるし。
台所で使うようなポットや水差しは、立派に飾ってるし。


さぞや居心地悪かったのだろうな。
用件を終えたら、即、お帰りになった。
しかも、最後まで、「コレはなんですか・・・」とかも、お聞きにならなかった。



さすがの私も、この春あたりからは、
『大人の部屋作り』を心かげないと、まずいかな・・・と思った日だった。
by mismis10 | 2007-04-26 22:46 | 古いモノ・アンティーク
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