引越し物語り・後編


やっと高円寺まで来たまでは良かったが、
カギの受け渡しの不動産屋さんが南口で、住むアパートが北口にある。

道路そばの不動産屋かと思えばビルの5階まで行って来るという。
2台の車は、僅かに空いてた道路わきに無理やり停車して次男を待つ。

待ってる間、家具屋さんの前からタクシーの中に
小ぶりの赤いソファーを買って、車内に押し込んで運んでいる若い女のコを見た。
(新生活始めるコかな、それにしても凄いや・・・。)

戻って来た次男を乗せて、いざ出発。

一方通行の道路が多くて、ただ南から北に行くだけなのに、これがやたらと面倒くさい。

しかも道路が狭いし、駅前だから人が沢山歩いて居る。
自転車の人も多い。バイクの人も来る。

それでもなんとか北口に出たが、
今度はアパートの住所までたどり着かない。

すんなり行けそうな道路は、
午後からの歩行者天国状態らしく、その道は通れなくなっていた。

駅周辺で、商店街近くっていうのは、こういうのがアダになる訳だ。
困難の連続だった。

なんとかその通行止めの道路を使わずに、
そのアパートの住所番号の周辺をうろうろするのだが、この道路が非常に狭い。
サイドミラーを、犬や猫が耳をペタンとするみたいに折りたたみながらやっと進む。
こうして車1台がやっとの幅の道を、しばらくさ迷うコトになる。

しかも、前方から車が来ると、どういう訳か、
私の運転する車だけが、バックして数十メートルは戻るハメにあったりして、泣きそうだった。

電柱の番号を見ると近い場所をうろついてるのだか、どうしてもアパートにたどり着かない。
前のトラックから長男が降りて、近くのお店の人に聞きに行ったようだ。

台車に冷蔵庫やダンボールの箱を載せた宅配のおにーさんが、ガラガラと荷物を運んでいた。

そうかぁ・・・・。
道が狭いから、車では入れないのか。
どうしてそんな人がいるのか最初は分らなかったが、見てるうちに理解した。

そんな中、電信柱ぎりぎりのような幅の道路を、さ迷う「ホロ付きトラック」と「乗用車」・・・。

道行く人達から〝あんたら、何でこんなトコに入って来たの?〟という視線を感じる。
(しかも軽トラと福島ナンバーの車だし。。。。笑。)

そうして、自転車のおじさんやら、さっきの宅配のおにーさんから、
白い目で見られながらも、なんとかアパートの建物の前にたどりついた。

それからが問題。

道路をふさいでしまってはイケないので、
一気に荷物をアパートの中に運び入れないと大変なのだ。

ぎりぎり通れる場所をなんとか作って、まずは乗用車のモノを全部入れる。
車を入れ替えて、今度はトラックの品を運ぶ。

その間、私ら4人の作業員は必死だった。

火事場の馬鹿力みたいに、みんな、黙ってもくもくと運ぶ運ぶ。
ものの15分もしないうちに、全部荷物を押し込んだ。
運び入れる通路が15mくらいあったが、1階だったので、まだ良かった。
これで階段があったら大変だった。

最初、同じ敷地内の大家さんさんに菓子折りを持って挨拶に行ったが、留守だった。
運び終わる頃に旦那さんらしい人が帰って来たので挨拶した。

ゴミを出す日とか、詳しいコトは家内から聞いてくれと言われたが、
とにかく自動車が変に止まってるから気が気で無い。
後日、それは息子に任せる事にして急いで戻る。

もう、部屋の様子も何も見るヒマなんぞ、まったく無い。
当初の予定では、いらないダンボールとか持ち帰るはずだったが、無理だった。

全部の荷物を「突っ込んだ」という表現がぴったりのまま、ソコを後にする。

滞在時間は、全部で約20分だろうか。。。笑。

あとは自力でやってもらうしかない。
また急いで、それぞれ車に乗り込み、また八王子を目指す。

狭い道路をなんとか出て来て、さっきの環七通りに出た。
これじゃ都内で宅配運送会社に、パートに出られそうな勢いだった。
着いてからの手際の良さも、実に天才的だった。(自我自賛。。)

そうやってまた渋滞や混雑の環七通りを走って、中央自動車道に乗ったら、なんとか安心した。
もう辺りはどっぷりと日が暮れて来た。

こうなると、あの「きたないアパ-ト」でも何でも、とにかく早く帰りたかった。(笑)

同じ場所で、また渋滞に遭いながらも夜になり、なんとか帰って来た。
ほんと、疲れたぁあ・・・。

途中で、駅前にレンタカーを返しに行った長男とコロちゃんから電話が来て、
何処かで夕食を取るから出て来いとの話。
確かに、食事なんて作る元気がまったく無い。

長男がよく行く顔なじみの店員さんが居る店に行った。

店内は、凄い混み様だったが、
次の予約時間までなら席を作ってくれると言う。
有り難かった。
お疲れさんの乾杯をして、ビールを飲んだ。
うま~~い。

こうしてご飯も食べて1時間くらいで引き上げて帰って来た。
駅ビルでケーキを買って、アパートに帰って来たら夜10頃だった。

午前3時から延々と活動して、やっと落ち着いた。
ヘトヘトに疲れた長い一日だった。

持って行った登山用の寝袋だけでは、とても寒い夜だった。
かろうじてホットカーペットがあったのが救いだった。

寝ずらいと感じたのもつかの間、いつのまにか泥のように眠った。

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次の日、また片付けを手伝って、
使わない品やゴミを大量に積んで、また東北まで帰って来た。
今度はただ帰るだけだから、
あちこちのSAで休んだり食事をしたりしてお気楽に帰って来た。

途中眠いというコロちゃんと交代で運転を代わったりして、
ひと仕事終えたおっさん達みたいに「やれやれ・・・」なんて言いながら。(笑)

走行距離・・・734キロ。
長距離トラックの運転並の走りだ。

引越しって、本当に疲れる。

この次の引越しは、お金を貯めて業者に頼んでね。>次男へ

この週末は、長男の引越しが待っている。
もう車では行かないから、まだいいけど、雨の天気予報が出ている。
雨は困るなぁ・・・・。歩いて荷物を運ぶ身にとっては。

やれやれ、またまた、どうなるコトやら。

まだまだ続く、お引越し物語。


~おわり~
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by mismis10 | 2007-03-22 23:24 | 引越し物語(2007・3)
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