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おもわず涙が・・・。


映画【フラガール】を見て来た。

公開されてからずいぶんと経ち、
すでに日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか5冠も達成したこの映画。

公開直後には見れなかったので、再上映で、ようやく見たという次第。

若い独身の友達と見て来た。
この友達、私に「フラダンスを一緒に習おうよ」と何度もすすめて来る人だ。
出来ないと断り続けてるけど、
この映画見たら、やってもいいかなぁ~と、チラッ・・とだけ思ったくらい感動した。

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私が、昔小学生だった頃、そう、
この映画の「常磐ハワイアンセンター」の時に、実際にココに行った。
今現在の「スパ・リゾートハワイアン」の前だ。

初めて見るおねーさんの生のフラダンスのショーは、
あの演奏と共に、華やかで感動的で衝撃的だったのを覚えている。

今ほどフラダンスが世間に広がって無い頃で、
当然フラを習うとかの人口は少なかった頃だ。

当時は、一般人にとっては、
おへそを出して腰を振ってるイメージしか無かった踊りがフラダンスだった。
事実、ストリップと同じ扱いだった認識の人もいたという。

本場ハワイの宗教的な意味合がある神聖な踊りとは、誰も知らなかっただろうし
踊ってる時の手の動きが、
手話と同じような意味を持ってるなどとは、誰も知らなかったと思う。

いまでこそ、ヘソ出し、肩出しの服を着た若い女性があふれてるが、
あの時代に、あの舞台衣装で踊るという事は、
寒い東北の女性には、さぞや勇気が入っただろう。

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主演の松雪泰子さん扮する平山まどか先生のモデルとなった方は、
実際に70歳を過ぎた今でも、ココの舞踊学校で指導に当たってるという。

映画の中での松雪泰子さんは、60年代の素敵な衣装で登場して居た。
これがなかなか似合う。
モノトーンに近い炭鉱の景色に色を添えてた。

うらぶれた気持ちのまま訪れた東北の炭鉱の街に来た時から、
生徒を指導していく姿を好演。

トップダンサーとして成長して行く
谷川喜美子役の蒼井優ちゃんのラストの踊りのシーンに、すっかり魅せられた。

先日、偶然に、この役のモデルとなったの方のフラの踊りを観る機会があった。
あの人だったのだと、映画を観てきてからサイトを読んで名前で気が付いた。

先生も生徒も、まだ現役で実在の方がいるというあたりが、また興味深い。

ロケの現場の地元では、市長さんをはじめ沢山の方々の万全な協力体制もあったそうだ。
同じ県民としてとても嬉しい。

地元いわき市では、いまだに、この映画がロングランで上映され続けていて
何度も見てる人もいるらしい。

実際に映画で使用したバスで行くロケ現場めぐりなんて企画もあった。

※映画『フラガール』を応援する会

エキストラに出ないかという誘いもあったこの映画、
確かに最後のシーンに沢山の人が映っていた。
出なくても、十分出たような気分になった。

今日の映画館は、なぜか中高年の人がやたら多く、
立ち見まで出てすごい混みようだった。

一番前の席しか空いて無くて、
首が痛くなりそうな姿勢のまま画像を見上げながら、涙が出て来て仕方無かった。

お隣の席の友人も涙を流して見ていたらしい。

「こんなに感動するとは思わなかった」
「すっかり甘く考えてたのに」と盛んに言っていた。

「やられちゃったねぇ~」と言いながら、家路についた。

日本映画が元気で嬉しい。



※フラガールHP
by mismis10 | 2007-02-18 00:25 | 映画・演劇・美術鑑賞・関係
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