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自然の色


実家と自宅を行ったり来たりして数年が経っている。

泊まった朝は、何故か私が実家の柴犬を散歩させる役に落ちついちゃっているこの頃。姪や母や、ついには犬まで私が面倒みるんかい状態です。まぁ可愛いし、行った時だけのご奉公ですから。
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そんな訳で、いつものように犬を散歩に連れて行ったら、落ち葉の中に若草色の綺麗な繭を発見。「野蚕」(やさん)だ。
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室内で飼育されている蚕さんを家蚕(かさん)というのに対して、野外で育つ繭はこう呼ばれている。

全然そうした関係にも詳しく無い私ですが、何故かコレは知っていたのですね、不思議な事に。

昔、母がまだしっかりしていた頃に俳句か何かの話で聞いた覚えがあるのですが、帰って来てから母にそれを聞いても、軽い認知症気味になってしまっている母は、どうもその言葉は出て来ませんでした。ちょっとそれが悲しかった感じでしたが。仕方無いですね。

この「野蚕」(やさん)。
着物の糸としはかなり高級で、野蚕糸(やさんし)とか最近ではワイルドシルクと呼ばれているそうだ。更にこれを原料にワイルドシルクパウダーなんていう化粧品もあるらしい。もとの落ち葉に戻して来たけど、持ち帰って顔にスリスリすれば良かったのかもなー。

発見して珍しいので思わず柴犬ゴン先生(どういう訳か実家では、姪や弟から先生でも無いのにそう呼ばれている。)に言ってみたが、最初はまったく反応無し。遠くを見てました。
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「ほれほれ、これ珍しいんだよ」としつこく言うと
「なんですか?それ?食いモン?」って感じでした。
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まっ、絵的には、犬に話かける怪しいおばちゃんの図でした。

柴犬って落ち葉の中にいると、同化してしまう。
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しかも11月で8歳だから、人間だったら、けっこうなオッさんなのに、ヒラヒラと落ちて来る落ち葉と戯れるんだなー、これが。
まぁ人間のオッさんがやったら、ちょっと怖いけどワンコはOKですね。
by mismis10 | 2013-11-27 18:53 | 日常あれこれ
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