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小さい時からとても仲の良かった年下の従姉妹の旦那さんが亡くなった。
47歳だった。

自分自身が医師であるゆえに誤魔化しがきかず、もうあとどのくらい生きれるのかを知った上での最後だったという。

「もう少しでいいから生きたかった」と病床で言っていたそうだ。

従姉妹は、「痛みと戦う姿から開放されて、こんなに安らかな顔になってくれて良かったと思った」と言った。その顔は本当に眠っているかのようだった。

最後のお別れで、棺の中で沢山の花に囲まれた父親に向かって
「パパ、お花とネンネしてるの??」と何度も母親に話す幼い子供の声に胸がつまった。


灰_c0073802_22215817.jpg
(葬儀に行く途中に立ち寄った「道の駅」では遠くの山並に虹が出ていた。)

医師になるための努力も知識も多くの患者さんを助けた仕事も、すべて無になっていく。
灰になった姿をみて、人間って死んでしまうとこんなにちっぽけになるんだと思った。
思い出以外は何もかも無くなるのだ。


安らかに眠って欲しい。
合掌。
by mismis10 | 2013-02-03 22:31 | 日常あれこれ
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