お伊勢参り・⑨・伊雑宮から天の岩戸へ

帰る日。名古屋に向かう前に、Mちゃんがどうしても行きたいという「天の岩戸」へ行くのが最大の目標。離れた場所なので、昨日のうちにタクシーの手配を済ませておいた。

ところが約束の志摩磯部駅前に来てもタクシーが来ない。

違うタクシーなら居るのだが約束したおじさんでは無い。
名刺に連絡したら「今、向かってます」という。

でも車は来ない。

そんな風に、まるで蕎麦屋の出前みたいな事を言われてしばらく待たされた。
やっと来たタクシーに乗り込んで出発。

途中「伊雑宮」(いざわのみや)の田植式が行われる場所へおじさんが寄ってくれた。

伊雑宮の御田植式は香取神宮(千葉県)、住吉大社(大阪府)の御田植とともに『日本三大御田植祭』とされている。国の重要無形民俗文化財に指定されていると言う。

タクシーのおじさんは「あの3枚の田んぼが、お田植えをする田です」と向こう側を指差してくれた。
屋根の建物の向こうが田んぼ。
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Mちゃんは、タクシーの中から遥か遠い田んぼを見て感激していた。
田んぼを見て感激するなんて、なかなか出来ない事だ。

私は福島の会津美里町の伊佐須美神社で『御田植祭』ぐらいしか頭に浮かばなかったが、考えてみると田植えって神事なのかもしれない。

福島での東京電力の原発事故以来、日本人の大事な食料である米の安全性については、いつも気になる私。こうして古式ゆかしい米への尊敬の念が感じられる場所へと案内されると、農耕民族である日本人の米への愛着と尊敬の念を感じてしまう。

米って本当に大事だよなぁ。その大切な米を汚した今回の原発事故を思うと心底嫌になってしまう。この辺の人はそういう心配無く米を食べてるのだろうなとか、そんな事をボーッと考えた。

そこからタクシーで「伊雑宮」へ。
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参拝しながらタクシーのおじさんがここは農業・漁業の守り神だと教えてくれた。
境内には、大楠の縁起の良い巾着型の木がある。
また屋根の形の説明などもしてくれた。
一緒に歩いて説明してくれるとは思わなかったので驚く。
ガイドさんのように話をしてくれた。イントネーションが東北とはまったく違う。
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そこを出ると、道路前の旅館が古い建物で、そこが角川春樹さんと縁がある話などをしてくれた。もちろんこの伊雑宮にも社員をひきつれて来ていたそうだ。
そういえば、あの角川さん、今はどうしているのだろうか。
その昔「自分は日本武尊(ヤマトタケルのミコト)の生まれ代わりだ」と豪語していたような気がするけど。時代の寵児ともてはやされた事が嘘みたいだ。

そこから移動。
どんどん狭い道路を走る。

その名も「神路ダム」というダムのそばをしばらく進むと、タクシーは更に狭い路に入って行く。
「このダムはこれから行く、天の岩戸から出て来る湧き水が源流だ」と教えられて驚く。
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タクシーの運転手さんは「こうして海も山も全部が備わった場所が、この伊勢なんですわ~」と誇らしげに話しながら運転する。まるで、この運転手さんが伊勢を作ったかのような話っぷりだった。

いよいよ「天の岩戸」への入り口の駐車場まで来た。
ここからは徒歩だと言われて、歩き出す。
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杉林が続く散策路を歩く。
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杉の大木は、とても良く手入れされていた。
時折日差しが射すが、やはりうっそうとした森を歩いている感じがした。
道の脇には綺麗に澄んだ小川が流れていた。
これがさっきのダムになるのかと川の流れを見ながら思った。

鳥居をくぐっても、まだひたすら歩く。
やっとそれらしき場所へ着いた。

天照大神が姿を隠したと思われる洞窟の奥は、はっきり見えず、その空き間から竹を通じて水がどんどん出ていた。
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この湧き水が、さっき見たダムへとなって行くのかと思ったら、その水量は凄い。
「名水百選」にもなってるという水を汲みに大勢の人達がポリ容器を持って並んでいた。
中には、レストランやカフェをやってる人とかも来ているのだそうだ。

その斜め上にあるお社を拝もうとして坂を上がって行ったら、そこでは何やら祈祷師の女性の声が聞こえる。
何だ何だ?いったい何だろう??

長いので、この続きは次回へ。
(って全然終わらない、いつもの旅日記。あと少しの辛抱です。)


~つづく~
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by mismis10 | 2012-11-05 22:06 | お出かけ(2012)
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