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しあわせのパン

この映画は、大きな映画館では上映していなかったし、ほんの短い時間でしか公開されていなかったので、多分、その合間に行って見て来たような気がする。すでにいつ見たかすら、忘れてしまったけれど一応記録として残して置こう。

私の場合、実家に行かなくてよい日に時間があえば、ばーっと映画館に行く。
だいたい映画は一人で観る。
レンタルDVDになってからでも良いけど、やはり大きな空間で画面を見ると気持ちが良い。

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物語は、北海道の洞爺湖のほとりの小さな町・月浦を舞台に、宿泊設備を備えたオーベルジュ式のパンカフェを営む夫婦と、店を訪れる人々の人生を描いた話。

りえ(原田知世)と尚(大泉洋)の水縞夫妻は東京から移住し、パンカフェ「マーニ」を開く。
尚がパンを焼き、りえがそれに合ったコーヒーと料理を出すお店には、北海道から出ることができない青年や口のきけない少女とその父親、思い出の地を再訪した老夫婦などさまざまな人々がやってくる。

ガラス作家の陽子役に、余貴美子。
私は、この女優さんの声が好き。もちろん演技も。

革の大きなトランクを抱えた山高帽の阿部役に、あがた森魚が出ていた。
あがた森魚がフォークシンガーだったなんて、今の若い人は知らないだろうな。

監督は、NHKスペシャルやトップランナーなどドキュメンタリー番組を手がけていた三島有紀子監督の劇場向け映画の2作目だそうだ。

映画製作時に東日本大震災が起こったという事で、それが一つのパンを分け合うことに象徴される「分け合うこと」の大切さを表現している。

実生活を考えた場合、カフェ経営だけでああした暮らしはちょっと無理っぽいけど、あくまでも映画だから。作品の意図する事だけを汲み取れば良いわけで。

実際に舞台となったカフェも月浦に存在していて、観光地にもなっているという。
まだ息子達が小学生くらいの時に行ったあの辺りがロケ地なのかと思うと、また北海道へ旅してみたい気になった。それと、焼きあがるパンがめちゃめちゃ旨そうだった。


エンディングで流れる曲が矢野顕子と忌野清志郎の「ひとつだけ」が強く印象に残った。



【しあわせのパン】
by mismis10 | 2012-08-09 10:01 | 映画・演劇・美術鑑賞・関係
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